日本はサッカー大国になった。
世界ランクは何と13位である。信じられない、、、あのフランスより上位なのである。
子供の頃からのサッカーファンとして、こんなに嬉しいことは無い。
私が思うにこのランクは浮き沈みの無い実力だと思う。今後継続的に上位を維持し続けて行くと思う。
今の日本のサッカー界にはそれを信じさせる、地に根の生えた強さがあると思う。それは子供からプロ選手まで、しっかりとした教育システムや、レベルの高い経験を積むことができ、お手本となるトップのプロリーグが存在していることでわかる。
よくぞここまで来たものである。長い間の低迷期を脱しここまでたどり着くために、どれだけの時間とお金と努力と工夫が必要だったことか。
私は小学校1年から大学1年までサッカーを本気でやっていたが、同時にテレビはもちろん、スタジアムによく日本代表の試合を応援しに行ったものである。しかし、私が応援しに行った時期はメキシコオリンピックで銅メダルを取った直後からの十数年間であり、日本のサッカー界の歴史において闇黒の時代であった。その間オリンピックとワールドカップの予選は全て負け続けた。アジアカップも優勝できなかった。すなわち当時はアジアでもサッカーの弱い国だったのである。

それでは何故日本のサッカーがここまで強くなったのか、それに誰が貢献したのか、冷静に考えてみた。
最も大きな理由はプロリーグ=Jリーグの誕生であろう。
そして次に子供から大人の選手までのしっかりした教育システムが実行されていることであろう。
元々日本ではサッカーは子供に人気のあるスポーツであった。百万人単位で少年サッカーの人口が存在していたのである。プロのチームが出来た事により、よりレベルの高い教育システムが子供達に実行され、Jリーグで経験を積むことが出来るようになった。レベルの高い選手はヨーロッパでのさらにレベルの高い経験を積むことが出来るようになった。コーチや選手が代替わりをすることによりさらにレベルが上がっていったのである。
ちなみに今の日本代表選手レギュラー=11人は100万人以上のサッカー人口から選ばれた天才達である。10万人に1人の天才達が集まっている。代表チームのサッカーとは天才達が競うサッカーなのである。昔は体力もスピードも技術も世界では二流であったが、いまやそれら全てが世界トップレベルになりつつある。若いタレント達も豊富である。キーパー川島、長友、内田の両サイドバック、本田もまだ若い、香川、永井、宮市のフォワードなんて想像しただけでわくわくしてくる。今後が楽しみでしょうがない。

この日本のサッカーのレベルアップに最も貢献した人は間違いなく川渕三郎さんだと思う。川渕さんは若いころ合宿で訪れたドイツの総合スポーツクラブに衝撃を受け、後年それを日本でついに実現したのである。組織立ったプロ・クラブ、Jリーグを作りあげ、教育システムを確立した。ちなみに今流行りの校庭の芝生化、総合型地域スポーツクラブ、toto も全てそこに端を発しているのである。日本のスポーツ界全体に多大なる影響を与えている凄い人である。

監督・コーチで最も貢献したのは誰だろうか、、、
重要なのは日本のサッカーのスタイルである。団結力や勤勉さや忠誠心、等の日本人特有の強さを利用し、長年の間、テクニックを重視した上での”パスワーク”に磨きをかけてきた、その方向性が実ったのである。その大きな流れは昔から南米のサッカーをお手本にしてきた効果によるところは大であろう。それをベースにパスワークを重視し推進したオシムさんの教えも重要であったと思う。また、世界最前線のサッカーの現場からやって来たザッケローニさんも確かに素晴らしい監督であると思う。
しかし、最近の監督で日本代表チームのレベルを最も高く上げたのはやはり岡田さんだと思う。どうしても越えられなかった世界の壁を超えるために一押ししてくれたのは間違いなく岡田さんだと思う。これは以前の監督では誰も出来なかった事である。
今や日本のサッカーは「東洋のバルセロナ」と呼ばれる程の素晴らしいテクニックをベースにしたパスワークを身につけている。進んで来た道は誤っていなかったと思う。それに比べて先のアジアカップでの韓国やオーストラリアのサッカーがチームとしての個性が無い「パワーと個人重視」のサッカーに見えたのは私だけであろうか。

ちなみに日本の女子のサッカーのレベルも上がっている。
私の予想では10年後に日本の女子のサッカーは世界一になっているはずである。
なぜなら今の女子の世界一のレベルが「パワーと個人重視」でテクニックやパスワークに欠けているからである。
もともとテクニックのある日本女子の選手の基礎体力がさらにあがり、スピードとテクニックに基づいたパスワークに磨きをかければ間違いなく世界トップになれるはずである。日本にはそのベースとなる人材を生む基盤と教育システムが存在しているのである。

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実はここまでの文章は女子のサッカーのワールドカップが始まる直前、7月中旬に書いたものである。
しかし、その後なんとワールドカップで優勝した。これは大変な驚きである。涙が出る程嬉しかった。
2年前の北京オリンピックの準決勝・3位決定戦でドイツ・アメリカに敗れた時、どちらの試合も試合開始20分後までは理想的な素晴らしいプレーが出来ていた。「日本の女子のサッカーは未来の女子のサッカーである」と世界中から称えられていた。しかし、その素晴らしいプレーが90分、120分続くようになるまではまだ当分かかるだろうと思われていたのである。
それをたった2年で成し遂げたのである。ほとんどの選手がアマチュアで練習時間もサポートも少ない環境の中でのこの偉業は、他のスポーツ関係者のみならず、震災や不景気で苦しい生活を送っている多くの人達に大きな喜びと自信と勇気を与えるものであろう。
今までは日本が世界のサッカーを学ぶ時代であったが、今後はおそらく世界の国や人達が日本のサッカーを学ぶ時代になることだろう。

ちなみに、ロンドンオリンピックでも女子サッカーはメダルを取る可能性大である。ワールドカップの準々決勝で日本がドイツに勝ったため、ドイツはオリンピックに出られなくなってしまった。ワールドカップはヨーロッパ地区のオリンピック予選を兼ねていたのである。準決勝に残ったフランスとスウェーデンがオリンピックに出場することになり、世界ランク3位のノルウェーも出てこない。順当にいけば日本はオリンピックの決勝でアメリカと対戦することになり、銀メダル以上が期待できるのである。ただし、そう予定通り上手くいかないのも、またサッカーである。上位各国の実力は接近しており、アジアの予選から油断はできないのである。


ディスクゴルフの日本の歴史はまだ20年、ちなみに日本のサッカーの歴史は100年近い。今のサッカーの日本代表は10万人に1人の選手達、ディスクゴルフはまだ数百人に1人の状態である。
より普及させ、母体を大きくして、コース・市場規模・プレー人口 を拡大していかなければならない。